この記事ではこうした疑問にお答えします。
『自分はつまらない人間だ』と誰よりも僕が思っていたので、気持ちは痛いほどよくわかります。
「つまらない人間なんかじゃないよ」というありきたりな話をする気もありませんのでご安心ください。
「自分はつまらない人間だ」と何年も悩んできて、少しでも自分に価値を見いだしてもらえる方法を記事にしています。
この記事を読めばいきなり「自分は素晴らしい人間だ!!」なんて急には変わりませんが、「自分はつまらない人間だ」とはあまり思わないようになります。
ぜひ最後まで読んでみてください。
「自分はつまらない人間だ」っていう自己暗示からまず抜けだそう
人は誰しも考え方の癖を持っています。この考え方の癖が繰り返されると自己暗示にかかります。
お気づきかもしれませんが、「自分はつまらない人間だ」というのも自分の考え方の癖です。
やっかいなことにこの思考の癖は自分が意識しようと思って見ようとしなければ普通は気付かないことがほとんどです
自分では見えないまつ毛のようなもの。
考え方の癖といっても自分はネガティブ思考だとかポジティブ思考だとかおおざっぱな癖ではありません。
もっと具体的に普段からどんなことを考えているかです。
たとえば『自分はつまらない人間だ』といったみたいに。
自分はつまらない人間だって一日頭の中で何回繰り返されているか
ここである興味深い研究があります。
参考
アメリカで行われた心理学の研究によると、僕たちは1日に約6万回の思考を行っているようです。
これはすなわち毎日1秒に1回何かしらの思考をしていることになります。
先ほど「自分はつまらない人間だ」と考えてしまうのは、考え方の癖だとお話しましたが、振り返ってみると1日何回くらい考えているでしょうか?
100回?1,000回?下手すると10,000回以上でしょうか?
こうして一日のうちに何万回も自分は「自分はつまらない人間だ」という自己暗示をかけて、見事につまらない人間になっていきます。
「自分はつまらない人間だ」とかんがえているとその通りに行動するようになる
何万回も自分の頭の中で「自分はつまらない人間だ」という言葉を繰り返すと、「自分はつまらない人間だ」を証明するように行動してしまいます。
なぜなら毎日靴を左足からはくことを繰り返すと、左足からはこうと意識せずとも無意識に左足から靴を履くようになるからです。
思考の癖ができあがってしまうと、何か出来事が起きるたびに次のような考えが頭の中で引き起こされます。
- 何かの出来事が起こる
- 思考の思考の癖が引き起こされる
- 思考の癖に基づいて結論を出す
という一連のプロセスの中で結論を出す前に、瞬間的に頭の中で判断する思考のことです。
たとえ『自分はつまらない人間だ』という思考の癖をもっていたとします。
そうすると日常で自分が話をしなければならない場面でこの思考の癖が無意識に自分の結論、つまりは行動に影響を及ぼします。
例えば次のように、「自分はつまらない人間だ」という思考の癖はすべての行動に影響します。
ポイント
何か人から発言を求められたときには、「自分はつまらない人間だ」という思考の癖が無意識に働き「特に何も意見はありません」と答えてしまいます。
周りが雑談で楽しく会話しているときには、「自分はつまらない人間だ」という思考の癖が無意識に働き「自分は発言せずに他の人の話を聞いているだけ」という行動をとってしまいます。
仲良くなろうとして人から話しかけられたときには、「自分はつまらない人間だ」という思考の癖が無意識に働き「適当に受け答えをして会話を流す」という行動をとってしまいます。
こうして自分でも気付かないうちに思考の癖は自分の行動のすべてに影響を及ぼすことになります。
この思考の癖に気付かない限りは自分がなぜこんな行動をとってしまうのかわからないまま、同じような行動を繰り返してしまいます。
こうした思考の癖に気づくために、「自分はつまらない人間だ」と思う前にあるがままの自分を認めてあげましょう。
雑談のたびに自分が発言しないことを繰り返しているとすれば、「自分のどんな思考の癖が発言しない行動を生み出しているのか?」という問いかけを客観的に自分にしてみるのです。
「自分はつまらない人間だ」って本当にそうか?
こうして「自分はつまらない人間だ」って思考の癖を持つ人がいますが本当にその思考は合ってるのでしょうか?
客観的に自分の思考を観察していくと自分の思考の癖があぶり出されてきます。
これまで無意識に行動に影響を及ぼしていたやっかいな思考の癖を意識にのぼらせることができます。
こうして自分の思考の癖に気づくことができれば、あとはその思考の癖を修正したいかどうかです。
もしも「自分はつまらない人間だ」という思考の癖をもっているとすれば「本当にそうか?」と疑ってみるのです。
思考の癖を疑ってみることでそれは単なる思い込みで、事実ではないことに気づくはずです。
「自分はつまらない人間だ」という結論を成り立たせようと思えば万人が面白くないと成り立ちません。
必ずどこかのだれかは自分の話に興味を持つ人が存在するはずです。
そうするとこれまで無意識で思い込んでいた「自分はつまらない人間だ」という思考の癖が崩れ始めることになります。
思考の癖が変わり始めると自ずと行動も変わりはじめます。
これまで話すことに遠慮していたのが、思考の癖が変わり始めるとだんだんと自ら話ができるようになっていきます。
まずは自分にも思考の癖が存在することを認識してみることです。
そうして同じ行動を繰り返しているとするなら、それはおそらく自分が無意識にもっている思考の癖が原因といえます。
自分はつまらない人間と思わずに、そのままの自分でいいと思うためにおすすめの一冊をご紹介します。
水島広子先生が書いた『それでいい。自分を認めてラクになる対人関係入門』です。
自分はつまらない人間ではなく、そのままの自分を認めてあげることができるようになります。
まとめ
自分はつまらない人間だと思うのは思考の癖が原因
自分はつまらない人間だという思考の癖は全ての行動に影響を及ぼす
自分はつまらない人間かどうかは、果たして本当に事実なのかを疑ってかかる