]人と接しているとどうしても自分がどう思われてるかが気になって、自意識過剰になってしまう。
自意識過剰を克服したいんだけど何かいい方法ってないの？
この記事では、そんなあなたの悩みに寄り添い、具体的な対処法をお伝えします。
自意識過剰な状態にあるというのは、まるで常にスポットライトを浴びていて、自分の行動すべてが他人に監視されているかのように感じてしまうことです。
だから、何をするときも他人の目が気になって仕方がないんですよね。
ここで紹介する対処法を実践することで、その生きづらさがきっと和らぎます。ぜひ、試してみてください。
あなたの「生きづらさ」は、もしかしたら〇〇の傾向があるからかも？
「自分は他人からどう思われているんだろう？」――こんな風に、他人が自分をどう見ているかを過剰に気にしすぎてしまう状態、それが自意識過剰です。
周りの人はほとんどあなたのことを気にしていないのに、あなたは必要以上に意識されていると思い込んでしまいます。
たとえば、こんな経験はありませんか？
- 「自分は変だと思われてないか？」と、ちょっとした言動も気になってしまう
- なんとなく視線を感じてしまい、落ち着かない
- 人目を気にして、不安でいっぱいになる
- 相手の発言の裏を読みすぎて、疲れてしまう
- いつも誰かに見られているような気がして、リラックスできない
こうした傾向が強い人は、アダルトチルドレンの特性を抱えている可能性があります。
アダルトチルドレンとは、幼少期の家庭環境や経験が原因で、大人になってからも様々な生きづらさを感じてしまう状態を指します。特に、他者の評価に過敏で、自分に自信が持てず、常に他人の顔色をうかがってしまう、といった特徴が見られることが多いんです。あまりにも症状がひどいと、対人恐怖症など、より専門的なサポートが必要な場合もあります。
なぜ、そんなに他人の目が気になってしまうの？
「なんで自分はこんなに他人の目を気にしてしまうんだろう？」
その答えは、あなたの意識の向け方にあります。人は誰もが、使える意識の量に限りがあります。
例えるなら、スマホのバッテリーみたいなもの。
自意識過剰な状態にある人は、この限られた意識のほとんどを「自分がどう見られているか」という自分自身に向けることに使い果たしてしまっているんです。
友達と話しているときも、「変なことを言っていないか？」「つまらないと思われていないか？」といったことにすべての意識が向いてしまい、肝心の相手の話に集中できない。
自分のことばかり考えているから、相手のことを考える余裕がなくなってしまう。
これが、アダルトチルドレンの多くが抱える自意識過剰のメカニズムです。
つまり、他人に対して使っている意識が圧倒的に少ないことが、自意識過剰になってしまう大きな原因と言えるでしょう。
自意識過剰のループを抜け出すための具体的なステップ
この「自分がどう見られているか」という自意識過剰な状態から抜け出すためには、どうすればいいのでしょうか？
それは、ほんの少しでいいから、他人を喜ばせることに意識を向ける練習をすることです。
他人を喜ばせる意識を育むトレーニング
本来であれば、自分だけでなく他人に対しても意識を振り分けるのが自然です。
しかし、アダルトチルドレンの傾向がある人は、「自分がどう思われるか」に意識を使い果たしています。
だからこそ、その「自分がどう思われるか」に振り向けられている意識を、ほんの少しでも相手に振り分けていくことができれば、だんだんと自意識過剰な状態を克服できるはずです。
たとえば、こんなことから始めてみましょう。
- 相手の話を「うんうん」と相槌を打ちながら、心から聞くことに意識を集中する。
- 相手の表情をよく見て、「何か困っていることはないかな？」と考えてみる。
- ちょっとしたことでも、相手の良いところを見つけて言葉にする。
- 相手が喜ぶような話題を振ってみる。
こうして他人に対して振り分ける意識の割合が増えていけばいくほど、自分に振り分ける意識の割合は自然と下がっていきます。
すると、だんだんと自意識過剰な状態は薄れていくでしょう。
さらに、他人が喜んでくれることに意識を振り分けると、実際に相手が喜んでくれることがほとんどです。
この「相手が喜んでくれた」というポジティブなフィードバックは、あなたの自信につながり、さらなる好循環を生み出します。
ただし、注意しておきたいのは、自意識過剰な状態を克服するのは、根気強く修正していくため時間がかかるということです。
一日二日で劇的に変わるようなものではありません。
少しずつ他人に対しての意識を振り分けていき、それが自然にできるようになるまで、こつこつと継続して実践していくことが大切です。
このプロセスは、アダルトチルドレンが長年抱えてきた心の癖をゆっくりと手放していく作業でもあります。
認知機能の「使い方」を見直してみよう
人の認知機能には限界があります。
認知機能とは、記憶、思考、理解、計算、学習、言語、判断といった、私たちが物事を認識し、処理するための知的な能力のことです。
目には見えないものですが、実はお金と同じくらい、何にどれだけ使っているかがとても重要なんです。
お金は目に見えるので、無駄遣いすると「ああ、減っちゃった…」とすぐに気づきますよね。
だから、「もっと大事なことに使おう」と工夫します。でも、認知機能は意識しなければ、無駄遣いしていることに気づきにくいものです。
例えば、アダルトチルドレンの傾向がある人は、認知機能のほとんどを「自分がどのように見られているか」を意識することに使ってしまっています。
常に人の視線を気にしながら生きているので、認知機能の大半がそこに割かれている状態です。
これでは、まるで大切なスマホのバッテリーを、ずっとバックグラウンドで不要なアプリを動かし続けているようなもの。
あっという間に電池切れになってしまいます。
一方で、認知機能を「相手を喜ばせるにはどうすればいいか」を意識することに使っている人もいます。
こうした人は、自分の認知機能を相手のために使っているので、自然と相手を喜ばせることが得意になります。
このように、認知機能の使い方は人それぞれです。
しかし、使い方を意識しなければ、本来あなたが使いたくないところに、あなたの貴重な認知機能が振り分けられてしまいます。
お金のように目に見えるものであれば、無駄遣いすればすぐに気づくものですが、目に見えないものほど、無駄遣いしていると気が付きにくくなってしまうものです。
人が認知できるものには限りがあります。だからこそ、お金と同じように、自分が与えられた認知機能をどのように割り振るのかをしっかりと意識して使うことが大切なんです。
アダルトチルドレンの人が自意識過剰を克服するには、この「意識の向け先」を変える練習が不可欠です。
頼まれ事を「喜んで」引き受けるマジック
自意識過剰をやめたいなら、もう一つ、とっておきの方法があります。
それは、相手からの頼まれ事を喜んで引き受けること。
しかも、ただ引き受けるだけでなく、相手の期待を少しでも超えるように意識してみると、だんだんと自分への意識が薄れていきます。
なぜなら、相手から頼まれ事を引き受け、その期待を超えようとする姿勢は、あなたの意識が完全に「相手」に使われている状態だからです。
自分のことを猛烈に意識しながら、同時に他人のことまで配慮することは、ほとんど不可能です。
私たちの意識のキャパシティは、そんなに大きくないんです。
もしあなたが他人へ価値貢献したいのであれば、これまで自分に振り向けられていた意識の大半を、思い切って他人へと振り分ける必要があります。
これまでマックスで自分に振り分けていた意識を他人に振り分けるのは、最初は容易ではないかもしれません。
でも、小さな頼まれ事を「よし、やってみよう！」と喜んで引き受けていくことで、少しずつ他人へ意識を振り分けることができるようになります。
こうして頼まれ事を喜んで引き受けていくと、当然ながら自分よりも他人のことを意識しているわけですから、他人へ価値貢献できるようになっていきます。
そうすると、他人から「ありがとう！」「助かったよ！」と喜ばれる機会がどんどん増えていくわけです。
わざわざ自分へ意識を振り分けようとしなくても、自然と他人から認められるようになっていく。これって、めちゃくちゃ嬉しいことですよね！
つまり、皮肉な話ですが、自分に意識を振り向けようとすればするほど他人から認められなくなり、自分のことを意識しなくなればなるほど他人から認められるようになっていきます。
これは、アダルトチルドレンが抱える自意識過剰のジレンマを乗り越える鍵でもあります。
ひとまず自分のことを意識することを忘れて、他人からの頼まれ事を喜んで引き受けていくと、他人から受け入れられる自分が手に入ります。
他人からの頼まれ事を喜んで引き受けることで、アダルトチルドレンの傾向にある自意識過剰を改善していくことができるようになるはずです。
もし自意識過剰のネガティブな状態を克服したいと強く願うなら、水島広子著『他人の目が気になる人へ』もおすすめです。
自意識過剰な人が他人の目が気にならなくなる方法が具体的に書かれているので、ぜひ読んでみてください。
最後に
「自分がどう見られているか」という過剰な意識は、アダルトチルドレンをはじめとする多くの人が抱える生きづらさの根源です。しかし、今日から意識の向け方を変えることで、この自意識過剰な状態を少しずつ克服していくことができます。
重要なのは、
- どうすれば他人を喜ばすことができるかに意識を振り分けること
- 他人に振り分ける意識が増えれば増えるほど、自分がどう思われているかと意識する割合は減っていくこと
- ゆっくりと時間をかけて、他人のことを自然に考えられる状態になることができれば、自意識過剰な状態は克服されていること
- 自分のことを意識しなくなればなるほど他人から認められるようになること
- 貴重な認知機能を自分のためだけでなく、人のために意識的に使うこと
自分に過剰に振り分けられている意識を少しずつ他人へと振り分けていくようにすると、少しずつ他人からも認められ、結果的に自分自身も楽になるはずです。
焦らず、一歩ずつ、あなたの心を解放していきましょう。あなたの人生が、もっと生きやすくなることを心から願っています。
にほんブログ村