この記事で解説している「自分はダメな人間だと思う思い込みから脱却する方法」を実践すると、自分はダメな人間と落ち込むことがほんの少しだけ少なくなります。実際に僕も昔は事あるごとに自分はダメな人間と思い込んでいて、この方法を実践したらほんの少しだけ自分に自信がもてるようになりました。
いま自分はダメな人間だと思っているなら、それは自分で創った思い込みに過ぎません。自分はダメな人間だと苦しんでいるなら仕事にも影響が出てしまいます。この記事を読めば自分はダメな人間という思い込みから解放され、何をやってもうまくいかないと感じる日々から抜け出すヒントが見つかるので、ぜひ参考にしてください。
アダルトチルドレンが「自分はダメ」だと強く思い込むメカニズム
自分はダメな人間だという状況や、何をやってもうまくいかないと感じる現実は、自分はダメなやつなんだという強い思い込みから生み出されています。なぜなら、自分はダメな人間だと何かあるたびに心の中で繰り返しているので、無意識のうちにその思い込みを証明するように行動してしまっているからです。
また、自分はダメな人間なんだと思い込んでいるからこそ、自分のダメなところばかりが目に付いてしまいます。これって、例えば好きな人を見ていると何をやっても愛おしく見えてしまうのに、嫌いな人を見ていると何をやっていても嫌なところばかりが目に付いてしまうのと似ていますよね。これは相手に対しての「好きか嫌いか」という思い込みがあるからなんです。
参考
同様に、自分に対しても同じことがいえます。
- 自分はダメな人間だと思い込んでいると、自分のダメなところばかり目に付きます。
- 一方で、自分はやればできる人間だと思い込んでいると、自分の良いところばかりが目に付きます。
特にアダルトチルドレンの方々は、幼少期の家庭環境で「自分は不十分だ」「親の期待に応えられないと価値がない」といったメッセージを無意識のうちに刷り込まれていることがあります。これが「自分はダメな人間」という思い込みの根源となり、何をやってもうまくいかないと感じる負のループを生み出してしまうんです。
自分はダメな人間と思う状況から脱却していくためには、まずこの思い込みから書き換えていくのが最初のステップです。そうは言っても、今まで自分は全然ダメな人間だと思い込んでいたのに、急に自分には価値があるなんて思えないという気持ちも、もちろんわかります。そんなときは、何かあるたびに**「自分は絶対に大丈夫」**と心の中で唱えてみてください。
これを1万回くらいやると、あら不思議! びっくりするくらい自分はダメな人間と思わなくなっています(笑)。もちろん、魔法じゃないけど、脳って単純なもので繰り返される言葉に影響されるんですよ。
自分はダメな人間と思うのは、思い込みによるものです。これから自分が望んだ現実になるように、自分で自分の思い込みを書き換えていけばいいだけです。自分はダメな人間だとため息をつきそうになったら、「自分は絶対に大丈夫」と思い込みを書き換えると、少しずつ現実は変わり始めます。
頭の中で繰り返されるマイナスの言葉をストップする重要性
自分はダメなやつという思い込みから脱却するためには、頭の中で繰り返されるマイナスの言葉をストップすることも非常に大切です。自分はダメなやつと思い込んでいると、まるで壊れたレコーダーのように、頭の中でマイナスな言葉のテープが繰り返し再生されてしまいます。この負のループを断ち切ることで、自己暗示としての思い込みから脱却できるからです。
具体的には、以下のような自分に対してのマイナスな言葉が繰り返されるのをストップすることです。
- 自分なんてどうせ何やってもダメだ
- どうせ自分はうまくいかない
- やっぱり自分はダメだ
- 自分ばかりこんな目に遭う
こうしたマイナスなテープを頭の中で繰り返し流し続けてしまうと、自分はダメなやつという思い込みは一層強化されることになります。昔の音楽が流れると当時の記憶が想起されるのと同様に、マイナスな言葉のテープが流れ始めると、勝手にダメな自分を想像してしまいます。
こうしたマイナスな言葉のテープは、意識して停止ボタンを押しにかからないとエンドレスで頭の中を流れ続けます。特にアダルトチルドレンの方々は、批判的な家庭環境や過去の失敗体験から、自己批判的な思考が癖になっていることが多く、この「停止ボタンを押す」作業は意識的な努力が必要です。
マイナスな言葉のテープが流れ始めたと思ったらすぐに意識して止めにかからないと、言葉に引きずられて気持ちまで沈んできてしまいます。言葉が回り始めて次に感情が後追いしてきますので、最初にマイナスな言葉のテープが流れ始めた時点でストップすれば、気持ちまで沈むことはありません。
できることなら、マイナスな言葉のテープを切り替えて、プラスの言葉のテープを繰り返し自分の頭の中で流してあげるようにすることです。例えば、
- 自分ならできる!
- 自分は大丈夫!
- 自分は運がいい!
- 自分にできないことはない!
などプラスの言葉に書き換えて頭の中をリピートするようになれば、その言葉を実現しようと無意識に体が動くようになります。まずはマイナスの言葉のテープを止めてみると、自分はダメなやつという思い込みから抜け出すことができるようになります。
言葉が自分を創る:なぜ「自分はダメな人間」という言葉を消すべきなのか?
また、自分はダメな人間と思うことも、そう発言することも控えるべきです。なぜなら、自分が普段発する言葉が自分自身を創るからです。
たとえば、物理的な人間の身体は食べたもので作られていきます。ジャンクフードばかり食べていれば身体はどんどんおかしくなっていきますし、栄養のバランスが取れた食生活をしていれば身体は調子の良い状態が続きます。
一方で、心はどんなものからできているかというと、自分が普段発する言葉からできています。言葉が心をつくると言っても過言ではありません。
普段から「自分はダメな人間だ」と思い続けていると、心にジャンクフードを与え続けているようなもので、心が不調をきたすようになっていきます。アダルトチルドレンの方々は、もともと自己肯定感が低い傾向にあるため、ネガティブな言葉を使い続けることは、さらに心の健康を損なうことにつながりかねません。
反対に、自分は大丈夫なんだと発し続けていると、心もだんだんと前向きに、感謝の気持ちに満ち溢れてくるようになっていきます。こうした言葉の力は、普段から発する言葉だけでなく、頭の中で繰り返される言葉も含まれます。
普段発する言葉を変えることでも心は満たされていきますが、頭の中で自分はダメなやつという言葉が繰り返されているとその効果は半減してしまいます。
もしもネガティブな言葉が頭の中を反芻してしまったら、その都度ポジティブな言葉に修正していきます。たとえば、何か失敗して「やっぱり自分はダメだ」という言葉が頭の中に繰り返されたとします。その言葉は口には出さないのはもちろんですが、頭の中で繰り返すこともストップさせます。「ここからどうやって状況を改善しようか」という問題解決の思考に切り替えて、頭の中の言葉を自ら修正するんです。
こうして地道な作業ではありますが、コツコツ言葉を変えていくことで心のバランスがとれるようになっていきます。
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アダルトチルドレンはなぜ「失敗が怖い」と感じて挑戦できないのか?
もしも自分はダメな人間だと口に出すことが習慣になってしまっていれば、心のバランスも崩れているかもしれません。バランスの取れた食生活と同様に、普段の言葉にも気を付けることで、自分はダメな人間という状態から抜け出すことができます。これは、何をやってもうまくいかないと感じる現状を打破するための、非常に重要な一歩です。
「自分はダメ」という思い込みが仕事にもたらす影響:なぜ「何をやってもうまくいかない」と感じるのか?
自分はダメな人間と思い込んでいると、仕事においても何をやってもうまくいかないと感じるようになってしまいます。なぜなら、これは自己暗示のようなもので、頭の中で「自分はダメな人間」という言葉がリピートしているため、無意識に仕事ができないように行動してしまうからです。
たとえば、「自分はダメな人間」と思い込んでいると、自然と猫背で自信がなさそうな態度になってしまいます。「自分はダメな人間」という思い込みが、外見や態度に現れてしまうのです。
心理学でいうメラビアンの法則では、コミュニケーションにおいて非言語情報(表情、声のトーン、態度など)が相手に与える印象は93%とも言われています。つまり、「自分はダメな人間」と思い込んで態度に出てしまうと、仕事で関わる相手にもあまり良い印象を持たれなくなってしまうんです。
そうすると、周りの人は次のように思ってしまいます。
- 「頼りなさそうだな…」
- 「この人に仕事を任せても大丈夫かな…」
- 「話しかけにくいな…」
- 「仕事できなさそうだな…」
などと、仕事であまり良い印象を持たないはずです。
もちろん中には、自分はダメな人間と思い込んでいてもたまたま才能があって仕事ができる人も存在します。ただ、多くの場合は、自分をダメな人間と思うと無意識にも仕事ができない行動になってしまいます。これは自己成就予言と呼ばれる現象で、自分が信じていることが現実になるように行動し、結果としてその信じていることを実現してしまうんです。
自分をダメな人間と思うのは、仕事にも悪影響が出てしまうので、できるだけ考えないように訓練しましょう。アダルトチルドレンの方々は、この負のサイクルに陥りやすい傾向があります。
もしどうしても自分をダメだと思うなら、『うまくいっている人の考え方』という本がおすすめです。この本は、あなたの思考パターンを変えるヒントを与えてくれるはずです。
最後に
「自分はダメな人間だ」という思い込みは、多くのアダルトチルドレンが抱える根深い問題です。そして、この思い込みが、「何をやってもうまくいかない」という感覚を引き起こす大きな原因となっています。
しかし、これは「事実」ではなく、自分が作り上げてきた「思い込み」に過ぎません。そして、思い込みは、自分の意思で書き換えることができるんです。
- 頭の中で繰り返されるネガティブな言葉を意識的にストップする。
- マイナスの言葉をプラスの言葉に置き換える練習をする。
- 普段使う言葉、そして心の中で繰り返す言葉に意識を向ける。
これらは地道な作業かもしれませんが、確実にあなたの心と行動を変え、何をやってもうまくいかないと感じる現状を打破する力になります。
目の前の現実は、自分が創り上げてきた思い込みによるものです。目の前の現実を変えたければ、まず自分はダメな人間という思い込みを書き換えることから始めましょう。そして、まず自分はそのままで素晴らしいんだと思い込んでみることから始めてみませんか?あなたの心が軽くなり、本来持っている力を発揮できる日が来ることを心から願っています。