この記事ではこうした疑問にお答えします。
仕事に振り回されることに疲れてしまった人には、この記事でお伝えする時間の作り方はきっと役に立ちます。
この記事を読めば、仕事に振り回されずに自分の時間を創ることができるようになるのでぜひ最後まで読んでみてください。
仕事に振り回されるのに疲れた人はやらない勇気をもとう
仕事に振り回されるのに疲れた人は、やらない勇気をもつと自分の時間を創ることができます。
次の物語を読んでみてください。
「ある農夫が朝早く起きて畑を耕そうとした。
ところがトラクターの燃料が切れていたので近くまで買いに出かけた。
途中で豚に餌をやっていないことを思い出したので、納屋に餌を取りに行った。
すると、ジャガイモが発芽しているのを発見した。
これはいけないと思い、ジャガイモの芽をとっているうちに、暖炉の薪がなくなっていることを思い出して薪小屋へ足を運んだ。
薪をもって母屋に出かけると、ニワトリの様子が変である。
とりあえず応急処置を施して、薪をもって母屋にたどり着いたころには日が暮れていた。
農夫はなんとせわしい一日だったと思いながら、
『一番大切な畑を耕すことができなかった』ことに気づいたのは、寝床に入ってからであった」
引用:「目からウロコが落ちる本」
農夫は起きてくる出来事に次々と振り回された結果、もっとも大切な「畑を耕す仕事」ができずに一日を終えています。
起きてくる様々な出来事に対応するうちに仕事が終わってしまい、最も大切なことができなかった。
こういう仕事のやりかたを「対応型の仕事」といいます。
「対応型の仕事」をやってしまうと、次々やってくる仕事に振り回されて疲れて一日を終えてしまいます。
僕たちの仕事は、毎日「緊急な仕事」、「予定外の仕事」が生じ続けます。
さらに「毎日の雑務」や「手つかずの仕事」もたくさんあります。
これらへの対応を毎日繰り返してばかりいるのが、「対応型の仕事」です。
「対応型の仕事」をやっているといつまでたっても振り回されてばかりで、自分の時間は創れません。
そこで大切なのは「やらない勇気」です。
思い切って「やらない仕事」を決めるのです。
ピーター・ドラッカーも「やらない勇気」について次のように述べています。
優先事項を設定するのは簡単だ。難しいのは、どの作業に取り組まないか(=後選事項)を決めることである。
そのとき、最も大切なのは、知恵ある分析ではなく、勇気である。
またマイケル・デルも次のように述べています。
「すること」を決めるのは簡単。難しいのは「しないこと」を決めること
仕事に振り回されて疲れてしまうのは、「やらないこと」を決めていないからです。
物語の農夫のように「やらないこと」を決めずに対応型の仕事をしてしまうと、仕事に振り回されて疲れてしまいます。
まずは自分にとって「重要なこと」、「大切なこと」を決めてみましょう。
そして「やらないこと」を決める勇気を持てば、仕事に振り回されて疲れてしまうことはなくなります。
自分の時間を取り戻すために大切なことを決めておく
仕事で振り回されることなく、自分の時間を取り戻すためには「大切なこと」を決めておくことが大切です。
「大切なこと」、「重要なこと」が決まっていないから、次々と対応型の仕事をして振り回されるからです。
では「大切なこと」、「重要なこと」はどうやって決めればいいのでしょうか?
そして「しないこと」はどのようにして決めればいいのでしょうか?
『人生を変える80:20の法則』の著者リチャード・こっちは「時間の利用法ワーストテン」を次のように述べています。
- 他人から頼まれたことをやる
- いつもやっていることをやる
- あまり得意でないことをやる
- 楽しくないことをやる
- 絶えず邪魔が入ることをやる
- 他人がほとんど関心を持ってないことをやる
- 当初考えていたよりすでに2倍時間がかかっていることを続ける
- 信頼できない人、能力がない人と手を組む
- 山あり谷ありのサイクルが予測できることをやる
- 電話に出る
「他人から頼まれたことをやる」などはまさに「対応型の仕事」で、振り回されてしまいますね。
そして「大切なこと」や「重要なこと」は次の言葉にヒントがあります。
最も大切なことは最も大切なことを最も大切にすることである
スティーブン・R・コヴィー 『7つの習慣』著者
人生を終えるときに、「もっと頑張って自分のビジネスを伸ばせばよかった」と悔やんだ人を一人も知らないが、「もっと多くの時間を家族と笑って暮らせばよかった」と悔やんだ人はたくさん知っている。
ケン・ブランチャード 『一分間マネジャー』著者
何よりも大事なのは、人生を楽しむこと。幸せを感じること、それだけです。
オードリー・ヘップバーン
自分にとって「大切なこと」が決まれば「やらないこと」を決めやすくなりますね。
そうすれば仕事に振り回されて疲れることも少なくなるはずです。
大切なことに集中するためには、以下の本がおすすめです。
手帳を見て自分の時間をコントロールする
自分の手帳を見たときに空白が多いなら自分の時間を他人のために空けているようなものです。
なぜなら空白の時間には、対応型の仕事が次々埋まってくるからです。
こうした状態が続いていると自分で仕事をコントロールしているという感覚はどんどん薄れていき、他人のために振り回されて疲れてしまいます。
あらかじめ自分の予定を詰め込んでいると何か緊急な要件が起こったときに対応できないことも確かにあります。
自分のスケジュールにスラッグを持たせておくことも重要なことです。
けれども突発的な要件に合わせて自分のスケジュールを組んでしまうと、自らの時間をコントロールする権利は全て他人に譲り渡してしまうことになってしまうのです。
このように、時間という最も大切な資産を他人に譲り渡してしまうことが、他人に振り回されて疲れることにつながります。
自分の価値観に照らし合わせて最も大切なことに自分の時間をあらかじめ配分しておかなければ、どんどん他人に自分の時間を奪われていってしまいます。
もともと空白になっているのですから、他人から何か要望を受けた時にはその要望に反射的に対応してしまうことが多いのです。
また忙しいということを口癖にしている人が多いのですが、いったい何で自分が忙しくなってしまっているのかを注意深く見ておくことも大切です。
もしかすると自分が忙しい理由は本当に自分が大切に思っていることに時間を割いているのではなく、すべて他人の要望に反応的に応えるために時間を割いてしまっているかもしれません。
そもそも自分の時間をどのように使うのかはあらかじめ自分が決めておくべきものです。
そうしなければ空白の時間は全て他人の要望で埋められてしまいます。
自分が「大切なこと」がわかっているならば、まずは自分の時間は自分のために埋めるべきなのです。
あらかじめ自分の「大切なこと」のために時間を確保しておくことで、自分の大切な時間をコントロールできるようになります。
これまで他人の仕事に振り回されて疲れているなら、まずは1週間だけでも自分の「大切なこと」に時間を確保してみましょう。
自分の「大切なこと」が明確になっていれば、自分の時間を確保することで自分の時間をコントロールできるようになります。
まとめ
仕事に振り回されるのに疲れるのは、「対応型の仕事」をしているから
「大切なこと」と「やめること」を決めると、仕事に振り回される状況から抜け出せる
あらかじめ自分の「大切なこと」のために時間を確保しておかなければ、空白の時間は全て他人に振り回されるようになる
自分にとって「大切なこと」に時間を割り振ることで自分の人生を自らがコントロールすることができるようになる
突発的な他人の要望に応えている間は、他人のために自分の大切な時間を使っていることになる