自己肯定感が低いと、何をしようにも生きづらさを感じてしまいますよね。自分を認められていない状態って、本当にしんどいものです。僕自身もそうだったから、その気持ち、めちゃくちゃよく分かります。特に、アダルトチルドレンの方々は、幼少期の経験から「大人になってからも自己肯定感は低いまま」と感じていることが多いのではないでしょうか。
この記事では、自己肯定感が低く悩んでいるアダルトチルドレンの方々のために、自己肯定感が低くなる理由と、その自己肯定感を今から高くしていくための具体的な方法を、心理学的な視点も交えながら解説していきます。この記事を最後まで読めば、自己肯定感を上げるためのヒントが見つかるはずです。ぜひ最後まで読んでみてくださいね。
アダルトチルドレンが「大人になってからも自己肯定感は低いまま」と感じる理由
アダルトチルドレンが「大人になってからも自己肯定感は低いまま」と感じるのには、幼少期の複雑な家庭環境が大きく影響しています。機能不全家族と呼ばれる環境では、子どもは親の期待に応えようとしたり、家族内の役割を過剰に担ったりすることで、本来の自己肯定感を育む機会を失ってしまうことがあります。
あるがままの自分を受け入れられないから「自己肯定感」が低い
自己肯定感が低い主な理由は、あるがままの自分を受け入れることができていないからです。自分を否定し続けることで、自己肯定感を低くしてしまいます。「これができるようになったら自分を認める」と心の中で思い続けていると、いつまでたっても自分を受け入れることができません。何かができようができまいが、そのままの自分を受け入れることができているかどうかが大切なんです。
もちろん、アダルトチルドレンの場合、幼少期の体験や、親との関係、例えば愛情不足、過干渉、ネグレクト、身体的・精神的虐待などが自己肯定感に深く影響を及ぼしていることは事実です。こうした過去の経験が、大人になってからも自己肯定感は低いままという状態を引き起こす大きな要因となります。
けれども、もう過ぎた過去のことを考えていても変えることはできません。大切なことは、今の自分の自己肯定感を上げて幸せになることです。もし今の自分があるがままの自分を受け入れていないなら、これまで頑張って生きてきた自分の存在自体を、まず受け入れて認めてあげましょう。そうすることで、自己肯定感が低いと感じる理由を少しずつ解消していけるはずです。
偽りの自分を見せようとすると自己肯定感は下がる
偽りの自分を見せようとすると、自己肯定感が下がってしまいます。他人から良く思われたいという気持ちが過剰になりすぎると、「ありのままの自分は受け入れられない」というメッセージを自らに与え続けることになるからです。特にアダルトチルドレンは、幼い頃から周囲の顔色をうかがい、自分の感情や本心を抑え込むことに慣れているため、この傾向が顕著に出やすいと言えます。
なぜなら、自分を良く見せようとすることは、すなわち「今の自分はダメで、偽りの自分を見せなければならない」と何度も自分に言い聞かせることになるからです。「今の自分ではダメ」というメッセージが自己暗示となり、自分を良く見せようとすることを繰り返すと、自己肯定感はどんどん下がってしまうのです。
教育者のアンジェロ・パトリは次のように述べています。
もっとも悲惨な人間は自分の肉体と精神を捨てて、別の人間や動物になりたいと願う人である。
アンジェロの言葉にあるように、自分を捨ててまで誰か別の人間になろうとすることは、自ら自己肯定感が下がる状況を創り出しています。アダルトチルドレンが大人になってからも自己肯定感は低いままと感じる大きな要因の一つは、この「偽りの自分」を演じることにあると言えるでしょう。
大人になってからも自己肯定感は低いままのアダルトチルドレンが自己肯定感を上げる具体的な方法
大人になってからも自己肯定感は低いままと感じるアダルトチルドレンが、その自己肯定感を上げて、自分らしく幸せに生きるためには、いくつかの具体的なステップがあります。
あるがままの自分を受け入れることで「自己肯定感」を上げる
あるがままの自分を受け入れると、自己肯定感は上がるようになっています。なぜなら、自分が否定さえしなければ、人は自己肯定感を上げることができるからです。
たとえば、自分に「ダメなところ」があったとします。
- 口ベタ
- 勉強ができない
- 運動神経が悪い
- 気が利かない
- 仕事ができない
- 料理ができない
数え上げればキリがありませんが、例えば上に挙げたような「ダメなところ」があったとします。アダルトチルドレンは、こうした短所を過度に責め、自分を否定しがちです。ですが、こんな「ダメな自分」でも、これまで頑張ってきたところを見てリスペクトするのです。ダメなところはダメなりの事情があります。それでも自分はこれまで頑張ってきたじゃないか、と。
そんなありのままの自分を受け入れてあげるのです。「ダメなところ」なんて誰にでもあります。仕事ができようができまいが、あるがままのそのままの自分を認めることで自己肯定感は上がります。「ダメなところはあるけど、これまで頑張ってきたじゃないか」と自分を受け入れると、自己肯定感は自然と上がっていくでしょう。
あるがままの相手を認めることで自分の「自己肯定感」も上げる
自己肯定感の上げ方の一つとして、あるがままの相手を認めることも非常に効果があります。なぜなら、相手のことを認めてあげれば、自分も自然と自分を認めることができるようになるからです。
たとえば、ちょっと鈍臭い相手がいて、なかなか認められないとします。アダルトチルドレンは、完璧主義に陥りやすく、他人の欠点も厳しく見てしまうことがあります。しかし、その鈍臭い相手にも、相手なりのそうなってしまった事情があるはずだと考えてみましょう。相手なりの事情があるはずだと、あるがままの相手を認め続けることで、自然とあるがままの自分も認めることができるようになってきます。
相手を変えようとせず、相手をあるがまま認めてあげる。こうした経験が、巡り巡って自分の自己肯定感を上げることにもつながるんです。
「無条件のリスペクト」があれば「自己肯定感」は下がらない
自分をあるがまま無条件にリスペクトすれば、自己肯定感は下がることはありません。自分を良く見せたいと思うことは、今の自分を否定することになるからです。自分を偽れば偽るほど、自分の自己肯定感はどんどん下がっていき、「ありのままの自分では他人に受け入れられない」と思うようになってしまいます。
たとえば、もともと明るい性格ではないのに、無理に明るい性格になろうとすると、自分を否定することになります。アダルトチルドレンは、幼い頃から「こうあるべき」という役割を演じることが多かったため、無理な自己演出をしてしまいがちです。明るくない性格がダメだと自ら評価を下さずに、あるがままの今の自分をリスペクトしてあげましょう。無理に明るくなろうとしなくても、そのままの自分を大切にしていれば、自己肯定感は下がることはありません。無理に明るく振る舞おうとするから、自己肯定感が下がってしまうんです。自分をあるがまま無条件にリスペクトすること。これが、「大人になってからも自己肯定感は低いまま」と感じるアダルトチルドレンが、真の自己肯定感を育むための重要な鍵となります。
最後に
アダルトチルドレンとして「大人になってからも自己肯定感は低いまま」と感じることは、決して孤独な悩みではありません。多くの人が同じような生きづらさを抱えています。しかし、この記事で紹介したように、自己肯定感が低くなる理由を理解し、あるがままの自分を受け入れ、他者を認め、そして何よりも自分自身に「無条件のリスペクト」を向けることで、自己肯定感は必ず高まります。
あなたの自己肯定感が高まり、自分らしく幸せに生きられるよう、心から願っています。
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