この記事ではこうした疑問にお答えします。
この記事で解説する「憂鬱な気分から抜け出せないときの解消法」を実践すると、だんだんと憂鬱な気分から抜け出すことができるようになります。
なぜなら僕は若いころに対人恐怖症を発症し、ずっと憂鬱な気分から抜け出せない状況を克服することができたからです。
本当に毎日憂鬱な気分で目覚めて、人と会うのが憂うつでした。
どうにかして憂鬱な気分から抜け出したいと思い、毎日憂鬱な気分から抜け出す方法を勉強しました。
この記事で紹介している「憂鬱な気分から抜け出せないときの対処法」は実際に自分で試してみて効果のあった方法です。
この記事を読めば憂鬱な気分から抜け出す方法がわかるのでぜひ最後まで読んでみてください。
憂鬱な気分から抜け出せない原因は何なの?
憂鬱な気分から抜け出せない原因は、憂鬱な状態を演じているから
憂鬱な気分から抜け出せない原因は、自分が憂鬱だと演じ続けているからです。
なぜなら自分が憂鬱なように振る舞っていると、それに伴って感情も憂鬱なようになっていきます。
自分が落ち込んだ振りをしていると、だんだん本当に落ち込んで憂鬱になってきてしまいます
メモ
試しに自分が憂鬱になってしまったと演じ続けてみてください。
見事にこれまで以上に憂鬱な気分になってしまいます。
憂鬱な気分から抜け出せない原因がわかれば、今度は自分が憂鬱だと演じ続けるのをやめてしまえばいいのです。
心理学者のウィリアムス・ジェームズは、自分の気持ちを自分でコントロールすることについてこんなふうに述べています。
行動は感情に従うように思われているが、実際には行動と感情は同時に働くのである。
意志の力でより直接的に支配されている行動を規制することによって、意志に支配されにくい感情をも規制することができる。
どういうことかというと、憂鬱な気分をどうにかしようとして無理やり感情を明るくしようとしてもなかなか思い通りにいかない。
それならば、行動と感情は同時に働くのでまず行動をコントロールすることによって憂鬱な気分を支配すればいいのではないかということです。
また、ウィリアム・ジェームズは次のようにも述べています。
快活さを失ったとき、他人に頼らず自発的に快活さを取り戻す秘訣は、いかにも楽しそうなようすで動き回ったり、しゃべったりしながら、すでに快活さを取り戻したようにふるまうことである。
つまり、憂鬱な気分から抜け出せないときこそ、笑顔を顔に浮かべいかにも楽しそうなふりをするということです。
楽しそうな自分を演じていると憂鬱な気分はだんだん晴れてきます。
そうした表情一つでであったり簡単にコントロールしやすい行動からアプローチをしてみましょう。
そうすると憂鬱な気持ちがだんだんと晴れていくということを偉大な心理学者ウィリアム・ジェームズは教えてくれています。
憂鬱な気分から抜け出せないなら、まずは楽しそうにふるまってみると沈んでいた気持ちが晴れていきます。
憂鬱な気分が続くのは色眼鏡をかけて世界を見ているのが原因
憂鬱な気分が続くのだとしたら、憂鬱になる色眼鏡をかけて物事を見ているのが原因です。
人は誰しもあるがままの世界を見ているのではなく、色眼鏡をかけて世界を見ています。
たとえば怒られたときに、
- 自分はまた一つ勉強することができたと感謝の色眼鏡で見る人
- 自分はなんてダメなやつなんだと憂鬱な色眼鏡で見る人
同じ状況であったとしても、かけている色眼鏡によって見え方が全然違うということです。
ですから憂鬱な気分が続くのは、ものごとをあるがままに見るのではなく状況をすべて憂鬱に見えてしまう色眼鏡をかけていることが原因です。
もちろん個々に憂鬱になるような問題は多くの人が抱えていると思います。
ですがもしかすると同じような問題に直面してもある人は思い切り頭を抱えて悩みますが、ある人は何とかなるさと淡々と解決の糸口を探すなど捉え方に違いがあります。
本当に現実の世界が憂鬱なものかどうかは別として、起こった出来事すべてを憂鬱に見える色眼鏡で見てしまうといつまでも憂鬱な気分が続きます。
見るものすべてが憂鬱に見える色眼鏡をかけながら楽しめと言われても無理があります。
憂鬱になる色眼鏡をかけている人は自ら創り上げた憂鬱な気分の中にいますから、仮に目の前の問題が解決できたとしてもすぐに憂鬱になる状況が続きます。
次から次へと憂鬱な気分が続く色眼鏡をかけているわけですから当然です。
なぜなら自分の頭で憂鬱な気分を創り出す色眼鏡をかけているから逃げようがないのです。
ですからもし憂鬱な気分が続くと感じているなら、誤った色眼鏡で物事を見ているのが原因ではないかと考えみてはどうでしょう。
もし自分が憂鬱な気分が続く色眼鏡をかけてしまっているとなら、色眼鏡を外してみると憂鬱な気分から抜け出すことができるようになります。
憂鬱な気分が続く色眼鏡を外して、事実を見るためには以下の記事が役に立ちます。
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憂鬱な気分から抜け出せない状態から解消する方法
毎日憂鬱な気分から抜け出せないなら他人を喜ばせることを考える
毎日憂鬱で楽しくない状態を解消する方法は、他人がどうすれば喜ぶのかを考えることです。
人間は器用な生き物ではないので、同時に二つのことを考えることができません。
つまり、今目の前の仕事をどうしようかと考えながら夕食の献立を考えることができないのです。
これと同じように、憂鬱なことを考えながら他人を喜ばせることを考えることはできないのです。
ポイント
- 憂鬱なことを日常的に考える人は、憂鬱なことで頭がいっぱいになっています。
- 他人を喜ばせることが好きな人は、他人を喜ばせることで頭がいっぱいになっています。
上記のことを同時に考えることができないのです。
心理学者のアドラーは、毎日憂鬱な気分から抜け出せない状態を次のように述べています。
憂鬱症とは、他人に対する長期に及ぶ憤怒、批判のごときものである。
アドラー博士によると、憂鬱症になるということは長いこと他人に対しての怒りの感情や批判的なことばかりを考えていることが原因と名言しています。
また、アドラー博士は自らの健康のために他人を喜ばせるにはどうすればいいのかを考えなさいとも説いています。
これこそまさに憂鬱なことを考えながら、他人を喜ばせることを同時に考えることができないので憂うつ症を治す処方箋といえます。
自分のためにも憂鬱なことを考えることをやめにしたほうがいいのです。
憂鬱な気分から抜け出せない状態は、他人を喜ばせることを考えることで解消することができるようになります。
アドラー心理学を勉強してみたい人は、次の「嫌われる勇気」と「幸せになる勇気」がおすすめです。
憂鬱な気分から抜け出せないときは小さな一歩を踏み出してみる
毎日憂鬱な気分から抜け出すには、他人が喜ぶことを小さなことでもいいから実行してみることです。
何よりも自分のために、他人を喜ばせるにはどうすればいいのかを考えてみます。
たとえばまずお年寄りに座席を譲ってあげるのが最初の第一歩になります。
「そんなことくらいで毎日憂鬱な気分から抜け出せるなら苦労しない」と思ってしまうのも無理はありません。
けれども、ちょっと考え方を変えてみるだけで悩みが消えてしまうことはよくあるものです。
なにもお年寄りに座席を譲ったら憂うつ症が全快するという極論を発している訳ではありません。
そんなことくらいで全快するくらいの軽い病ならこの世に憂うつ症で悩む人など一人もいないことでしょう。
ここで言いたいのは、お年寄りに座席を譲ることが憂うつな気分を抜け出す最初の第一歩になるということです。
悩みを抱えているときは自分のことで精一杯で他人になど気を使える余裕などないとは思います。
けれどもほんの少し考え方と行動を変えてみることで憂鬱な気分から抜け出せるならばやってみる価値はあるのです。
有名な精神分析医のアルフレッド・アドラーはその昔、憂うつ症の患者に対して必ずこう言ったそうです。
「この処方どおりにしたら、二週間できっと全快しますよ。それは、どうしたら他人を喜ばすことができるか、毎日考えてみることです。」
こうしてアルフレッド・アドラーは数々の憂うつ症の患者たちを見事全快へと導いてきたのです。
上記で説明したアルフレッド・アドラーの手法は世界的名著「道は開ける」から引用しています。
つまり、憂鬱な気分から抜け出せない状態を少しでも他人を喜ばすことに思考回路を変えることによって、憂鬱なことを考える思考パターンを改善しようとしていたのです。
憂鬱な気分を生み出す思考の負のスパイラルを抜け出すきっかけとして、他人を喜ばすことを毎日考えてみよというアルフレッド・アドラーの処方箋なのです。
「毎日憂鬱な気分から抜け出せないのに他人を喜ばす余裕などない」と思ってしまうかもしれません。
ですがまずは余裕がないなりにもお年寄りに席を譲ってみることが最初の第一歩として試してみてもいいのではないかと思います。
毎日他人を喜ばすことなど難しいかもしれませんが、お年寄りに限らずコンビニの兄ちゃんでも掃除のおばちゃんでも出会う人なら誰でもいいのです。
コンビニの兄ちゃんにお釣りをもらったら笑顔でありがとうと言えばたいてい喜ばれます。
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毎日憂鬱で楽しくない状態から抜け出すためにも、まずは最初の一歩としてお年寄りに席を譲って喜んでもらうというのは一例です。
本気で毎日憂鬱で楽しくない状態から脱出したいと思うなら、小さなことでも他人が喜ぶことを行動に移すことです。
まとめ
- 憂うつな気分から抜け出せないときこそ行動を変えてみて明るくふるまってみる
- 感情は意志の力でコントロールしにくいが、行動は意志の力で比較的簡単にコントロールできる
- いかにも幸福に満ち溢れているようにふるまっているとだんだん憂鬱な気分から抜け出すことができる
- 同じような問題に直面しても地獄と思わない人も存在する
- 目の前の問題を解決しても脳内地獄を消さねばまた同じ地獄に直面することになる
- 人間は異なる二つのことを同時に考えることはできない。
- 他人のことを批判するか喜ばせるか同時に考えることはできない
- 憂うつな気分は長期間にわたる他人への批判や怒りの感情が原因といえる。だからこそ他人への批判は自分の身を傷つけることになる
- どうすれば他人を喜ばせることができるのかを考えることを習慣にすることによって、憂鬱な気分とは無縁の状態となる