アダルトチルドレン(AC)

感情が爆発しやすい人が抱える「怒りの正体」とその扱い方

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怒りやすい自分に疲れていませんか?

ちょっとした一言や態度に、カッとなってしまう。
「またやってしまった…」と後悔するけど、次もまた同じことの繰り返し。
怒りっぽい自分を変えたいのに、どうしても感情を抑えられない――。

そんな自分に嫌気がさしている方は少なくありません。特に、アダルトチルドレン傾向がある人は、内に抱えた怒りが些細な刺激で爆発しやすい傾向があります。

自分より立場の弱い後輩についカッとなってしまったりするんですよね。

でも本当は後輩に怒っているのではなくて抑圧してきた過去の怒りの感情に反応しているだけなのです

この記事では、怒りをコントロールできずに困っている人に向けて、その背景にある心理的な仕組みを明らかにし、根本的に怒りと向き合うための方法をお伝えします。


なぜ自分はこんなに怒りやすいのか?

刺激と反応の間に「選択の余地」がない

人間には、外部からの刺激(言葉・態度など)と、それに対する反応(怒る・我慢するなど)の間に“選択の余地”があります。
でも、怒りやすい人はこの選択の余地がとても狭く、ほぼ「条件反射」で反応してしまうのです。

例えば、他人と肩がぶつかっただけで激怒してしまう人は、「ぶつかる=バカにされた」という認知が無意識に働いている場合があります。
この無意識の“思い込み”や“反応パターン”こそが、怒りを抑えられない大きな原因なのです。

刺激と反応の間に「選択の余地」がないのはなぜか

アダルトチルドレンに多い特徴のひとつに、「怒りを感じてはいけない」という思い込みがあります。そのため、子どもの頃から怒りを心の奥に押し込めるクセがついています。

しかし、抑圧された怒りは消えるわけではなく、蓄積していきます。そして大人になったとき、心の許容量を超えて、些細な刺激で爆発するようになります。

このとき、私たちは怒りを感じた瞬間に反射的に怒鳴ったり責めたりしてしまい、「刺激と反応の間に選択の余地がない」状態になります。これは本当は怒りっぽいわけではなく、長年溜め込んだ怒りが表現方法を失って暴れているようなものです。

アダルトチルドレンに多い「怒りの抑圧」の影響

アダルトチルドレンに共通するのは、幼少期に本音や感情を出すことを許されず、怒りや悲しみを心の奥に押し込めてきた経験です。

「怒ってはいけない」
「怒ると見捨てられる」
「怒ると余計に傷つけられる」

そんな思いから怒りを感じても押し殺すクセがついてしまい、その結果、心の奥で怒りが膨れ上がり続けます。そしてある日、他人の何気ない一言や態度でその怒りが爆発するのです。

これは感情の抑圧からくる「遅延型の怒り」であり、周囲には理解されにくく、自分自身でもなぜこんなに怒ってしまうのか分からないまま、自己嫌悪に陥ってしまいます。


怒りの裏には「不安」がある

怒りという感情は、実は「第二感情」と呼ばれています。
その前には必ず「第一感情」としての“不安”や“悲しみ”、“寂しさ”が存在しています。

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たとえば:

  • 相手に無視された → 寂しさ、不安

  • 馬鹿にされたと感じた → 自分の価値が傷つけられた不安

  • 厳しい言葉を言われた → 否定された恐怖

この「第一感情」に気づかずにいると、怒りだけが表に出てしまい、相手との関係性も自分の心も壊れていきます。

アダルトチルドレン傾向のある人は、こうした第一感情を認識すること自体が苦手な場合が多く、すぐに怒りという形で表現してしまいがちです。


感情の「プログラム」を書き換えることはできる

怒りっぽい性格は生まれつきではありません。過去の経験から無意識のうちに“怒りで身を守る”プログラムが組み込まれているのです。

でもご安心を。人間にはこのプログラムを書き換える力があります。

以下のステップが有効です:

① 怒りを感じた瞬間、自分にこう問いかける

「いま自分は、何に不安を感じたのだろう?」
→ この問いかけで、自分の第一感情に目を向けることができます。

② 怒りの奥にある「信念」に気づく

「大切にされなければならない」
「自分を尊重してくれないと許せない」
→ こうした“べき思考”や“価値観”に縛られていないか見直してみましょう。

③ 過去の自分にやさしくする

幼い頃、怒りを出せなかった自分を思い出し、「あのとき本当は悔しかったよね」と共感してあげること。それだけで少しずつ怒りのエネルギーは溶けていきます。


アダルトチルドレンは怒りの扱い方がわからないだけ

何度もお伝えしてきたように、怒りっぽさは「性格」ではなく「過去の対処法のクセ」です。
アダルトチルドレンの多くは、本当は感受性が豊かで、人一倍繊細な心をもっています。

ただ、その繊細さを守る術が「怒り」だっただけなのです。
それはある意味、生き延びるための知恵だったともいえます。

でも今、あなたはその怒りの扱い方を学び直すタイミングに来ています。


最後に

怒りは悪者ではありません。本当はあなたを守ろうとする大切な感情です。
ただ、あまりに溜め込みすぎると、自分にも他人にも鋭くぶつかってしまいます。

アダルトチルドレン傾向のある人ほど、「怒ってはいけない」と感じてきたからこそ、怒りを健全に出すことが難しいのです。

だからこそ、怒りの背景にある“不安”や“さびしさ”に気づき、優しく向き合うことで、あなたの中に静かな安心感が広がっていきます。

怒りを抑えつけるのではなく、理解し、味方にしていくこと。
それが、自分らしい穏やかな人生への第一歩になるはずです。

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