この記事ではこうした疑問にお答えします。
この記事で解説している「すぐ怒ってしまう自分を治す方法」を実践してみると、だんだん怒りをコントロールできるようになります。
実際に僕も試してみて効果のある方法だったので、これはという方法があればぜひ試してみてください。
すぐ怒ってしまうのは刺激に対してすぐに反応してしまうから
すぐ怒ってしまうのは、何か刺激を受けたときにすぐに反応してしまうことが原因です。
どういうことかというと動物は何かの刺激を受けて条件反射的に反応しますよね。
一方で唯一人間のみが刺激と反応の間には反応を選択できる余地があるという意味です。
すぐ怒ってしまうのは刺激と反応の間の余地が少ないのです。
動物はお互いにぶつかったという刺激があったときに、条件反射的に怒って吠えるなどの反応をしてしまいます。
がしかし人間だけは反応を選択する余地があります。
この刺激を受けてからの反応は自分の価値観が大いに影響します。
もし自分が怒りっぽいということなら何かの刺激を受けたときに条件反射的に怒りの感情を爆発させるという価値観が植え付けられている可能性が高いんです。
自分が人のちょっとした言動によって怒りの感情が発生しているならば、自分の存在自体が他人の言動に依存するという価値観を持っているのかもしれません。
ゆえに怒りの感情が発生するよう反応してしまうのです。
たとえば怒りっぽい人は他人と肩がぶつかったくらいで瞬間的に激怒してしまいます。
自分の中で反応的に怒りの感情が発生して、コントロールできずに爆発させてしまうのです。
こうした怒りっぽい人は怒りの感情のせいで、とんでもない失敗をしたり場合によっては人生がだいなしになったりしてしまいます。
刺激を受けたときに反応を選択する余地がないため、肩が当たったくらいで条件反射的に怒ってしまいます。
このようにすぐに怒りの感情が発生してしまうのは、何かの刺激を受けたときにすぐに反応してしまっていることが原因と考えられます。
こうした反応はこれまでの価値観に基づいて反応してしまっているといえますが、人間であるならば刺激と反応の間に選択できる余地があります。
他人のちょっとした言動に怒りの感情が芽生えてしまうなら、他人の言動に反応する前に人間が持つ選択の力を意識することで怒りの感情を和らげることができるようになります。
すぐ怒ってしまう前に、何が不安なのかを冷静に考える
すぐ怒ってしまう前に、人間が持つ選択の力を使っていったい何を不安に思っているのかを冷静に考えることで怒りをおさめることができます。
なぜなら怒りの感情は第二感情と呼ばれており、まず第一感情の不安が発生してから次に怒りの感情が生まれてくるので不安の原因を突き止めることで怒りをコントロールできるからです。
すぐに怒ってしまうのは、なにかが不安だから怒ってしまうのです。
たとえば自分がぞんざいに扱われているような気がして不安になり、自分をもっと大切に扱ってほしいという表現方法が怒りを爆発させるということもあります。
自分がぞんざいに扱われていることが不安で怒りの感情が芽生えているのであれば、自分の存在価値は他人が決めるものではなく自分が決めるものだと腹落ちさせればいいのです。
他人の言動によって不安になり怒りの感情が発生しているということは、まだ自分の存在価値を他人からの評価に依存してしまっています。
他人からの評価を気にしながら一喜一憂しているうちは、不安が解消されたり怒りの感情から解放されることは難しいといえます。
まずは他人からの言動で一喜一憂せずに、自分の価値は自分で決めると冷静に考えることができれば不安になることもなく怒りの感情が沸き起こることもありません。
自分が怒りの感情に振り回されていると感じるならば、すぐに怒りで反応せずにまずは不安の正体を突き止めることが大切です。
自分の中での怒りの感情の原因を探り、いったい何が不安で怒りの感情が芽生えてしまっているのかを考えることは自分の中だけで完結します。
すぐに怒ってしまう前に、自分はいったい何を不安に思っているのかを冷静に考えることですぐに怒ってしまう自分を治すことができるようになります。
人間だけが自分の怒りのプログラムを書き換えることができる
動物であればプログラムの中で反応的に生きていくことしかできませんが、唯一人間にのみ自分に埋め込まれたプログラムを修正することができます。
動物は敵から攻撃されたときに逃げるか戦うかをあらかじめプログラムされています。
それは後天的に身につけたものではなく、生き残るために持って生まれてきたものです。
動物はこうしたプログラムを後から書き換えることはできず、先天的に生まれ持ったプログラムに支配されて生きています。
一方人間はあらかじめ生まれ持ってプログラムされてきてはいますが、唯一人間だけがそのプログラムを書き換えることができます。
たとえば他人から言われたちょっとした一言ですぐ怒ってしまうようなときには、何かの刺激を受けたときには自動的に怒りの感情が発動されるようにどこかでプログラムされたのかもしれません。
もしくは他人から粗末に扱われるとすぐに傷ついてしまうようなときには、ちょっとした他人の態度ですぐに傷つくというようなプログラムがされている可能性があります。
こうしたプログラムは自分の意思とは関係なしに自動的に発動してしまいますので、プログラムを修正しない限り延々と機能し続けてしまいます。
自分にとって有益なプログラムが発動しているならそのままにしていけばいいのですが、今後の自分の人生にとって生きづらさを感じてしまうようなプログラムが発動している場合はどこかのタイミングで見直す必要があります。
またこうしたプログラムは無意識のうちに発動しますので、選択の力を使って冷静に考えてみないとプログラムの中で動かされていることにすら気づけないことがほとんどです。
もしも自分がすぐに怒ってしまって同じような失敗を繰り返してしまうなら、自分のプログラムに問題がないか落ち着いて考えてみる必要があります。
どこか自分が無意識のうちに自動的に発動してしまっているプログラムがないのかを見直してみて、必要のないプログラムが埋め込まれていることを発見するが最初の第一歩です。
人間はいつでもプログラムを書き換えることができますので、自分にとって有益なプログラムに書き換えていく能力は誰しももっているものなのです。
まとめ
- 怒りの感情をコントロールできないなら、自分が持っている価値観に原因があると考えられる
- 人間のみが刺激と反応の間に余地があり反応を選択することができる
- いちいち他人の言動で怒りの感情が覚えないような価値観を持っておく
- 怒りの感情は第二感情であり、まずは第一感情である不安を覚えてから怒りに変わるもの
- 自分は何を不安に思っているのか根本的な原因を突き止めることをしなければいつまでたっても怒りの感情に振り回されるままになる
- 他人からの評価に不安を覚えるから怒りの感情に振り回されることになる
- 人間は動物と同じように何かの刺激に対して反応するようにプログラミングされているが、唯一人間だけが自らのプログラムを書き換えることができる
- どこか自分が生きにくさを感じているなら、自分に埋め込まれているプログラムを疑ってみる必要がある
- プログラムは過去の経験から出来上がっているものがほとんどだが、過去の遺物にとらわれることなく自分で自分のプログラムを書き換えることができる