この記事ではこうした疑問にお答えします。
【過去は変えられるが未来は変えられない】って本当?
「過去は変えられないが未来は変えられる」という言葉は誰しも聞いたことがあると思います。
過去はすでに起こってしまったことだから、今さら変えようと思っても変えられないというのは確かにその通りです。
その反対で、「過去は変えられるが未来は変えられない」と実業家の斉藤一人さんや、キングコングの西野さんが名言しています。
一瞬逆じゃないの?と思いましたが、よくよく考えてみると確かにその通りだなと納得できました。
「過去は変えられるが、未来は変えられない」が本当だとすると、自分の過去で思い出したくもないような辛かったことや苦しかったことを変えることができます。
なかったことにしてしまいたい過去は誰しも持っていると思いますが、「過去は変えられるが未来は変えられない」という言葉は本当でしょうか?
過去は自分の解釈次第なので変えられないこともない
まず過去は自分の解釈次第でいくらでも変えることはできます。
過去の出来事に関しての意味付けは自分でしているものであり、いくらでも変えることができるからです。
ここでいう過去を変えられるというのは、過去の出来事そのものを変えるという意味ではなく、出来事に対しての解釈や意味付けを変えるということです。
自分が過去の出来事の解釈や意味付けを変えてしまえばいいだけの話なので、過去は変えられます。
自分が記憶している過去というものは自分がその出来事に対しての解釈または意味付けをしているだけです。
頭の中で繰り返しリピートされる過去の出来事は自分が解釈した過去がリピートされているだけなのです。
こうして思い出したくもないような過去の出来事を持っているのであれば、その出来事に対しての解釈を少し変えてみれば過去の出来事を上書きしていくことができます。
たとえば仮に自分が小さいころにいじめにあっていたとします。
大人になった今となっては思い出すだけでも辛くて苦しい記憶の一つで、記憶から消してしまいたいと思っているかもしれません。
こうしたいじめられたという過去の記憶を思い出すたびに、当時の感情が思い出されて大人になった今でも嫌な気持ちになってしまいます。
いじめられたといったような消し去ってしまいたいような出来事であっても、あのときの経験があるから人の傷みがわかる人間になれたと解釈しなおすことも可能です。
当時の試練を乗り越えた自分は人の心の傷みがわかるような大きな人間に成長することができたのだと解釈してみてもいいのです。
こうして過去の出来事を思い返すたびに辛い気持ちになっているなら、思い切って解釈や意味付けを変えて過去の記憶を上書きしてみることもできます。
いきなりきれいさっぱり上書きして過去の出来事が書き換わるわけでもありませんが、何度も繰り返し解釈していくうちに過去の出来事に対する意味付けも変えていくことができます。
オセロゲームのように過去をひっくり返す
過去は自分の解釈次第で、オセロゲームみたいに黒から白へと変えていくことができます。
自分の黒歴史をオセロゲームみたいに白にひっくり返していくのです。
これって自分の中での解釈を変えるだけなので、やろうと思えばいつだってどこだってできてしまいます。
ちょうどオセロで黒の石ばっかり並んで自分の過去なんて何一ついいことなかったけれども、自分の過去の出来事への解釈を変えて全部白に変えていくゲームです。
辛かった黒い過去に対しての解釈を変えて、白い過去にしていく能力が人間にはあります。
あくまでも過去に起こった出来事の意味付けだったり、解釈だけを変えるということです。
「あの辛かった経験があったから今の自分がある」と眩しいほど輝いている人が口にする言葉がありますが、同じようなものです。
辛いことがあったときは「なんで俺ばっかりこんな辛い目にあうんだ。神も仏もあったもんじゃない」と思うのが普通です。
できることなら二度と思い出したくないような出来事だってあります。
けれども一生懸命走り抜けてのちのち振り返ってみると、
「あれ? あのときの辛かった出来事って今の自分に繋がってないか」
「もしかするとあの辛かった出来事がなかったら今の生活は存在してないんじゃないか」
と出来事の解釈が変わり始めると過去が変わり始めます。
過去に起こったわけのわからない不幸な出来事が、今の自分に繋がっているのではないかと思い始める瞬間がやってきます。
黒の石ばっかりだったオセロゲームが、白の石に一気にひっくり返るようなものです。
いくら自分に黒歴史があったとしても、オセロゲームのように白くひっくり返せることは自分次第でいくらでもできるのではないかと思います。
未来は変えたくても変えられない
また未来は変えたくても変えられません。
なぜなら未来は過去からの延長線上にありますので、過去からずっと不幸だと思ってきた人が未来も幸せに思えることができないからです。
過去に起こった出来事を思い返しては「自分はなんて不幸なんだろう」と考えていると、その延長線上の未来も不幸になってしまいます。
反対に過去を振り返って「自分はなんて幸せで運がいいんだろう」と解釈していと、その延長線上の未来も幸せな未来が待っているということです。
実業家の斉藤一人さんも、
「私は~の理由だから今、幸せなんだ」って思えると、
そこから先の未来は全部幸せなんです。ところがずっと不幸な人に、
「今日から幸せになりなさい」って言っても、
なれないんです。どうしてかっていうと、不幸グセがついてるから。
と仰っています。
ですので「過去は変えられるが未来は変えられない」となるんですね。
まずは過去に対しての解釈を変えないと、未来もこれまでの過去と同じような未来が待っているということです。
まとめ
過去は変えられないが、出来事に対する意味付けや解釈は変えることができる
思い出すたびに辛い過去なら意味付けや解釈を変えることで過去を変えることができる
過去の記憶などあいまいなもので、過去の出来事は結局のところ解釈を思い出しているだけといえる