メンタルヘルス

「過去の記憶にとらわれて“今”を感じられない人へ」──心が未来や過去に飛んでしまうあなたへ

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気づくと「今」を見失っているあなたへ

「今この瞬間を生きられていない気がする」──そう感じること、ありませんか?
ふと気づくと、頭の中では過去の記憶や未来への不安ばかりがグルグルしていて、目の前にある現実が全然見えていない。

目の前の景色がどれだけ綺麗でも、昔のイヤな一言がリピート再生されていて、ちっとも心が休まらない。
これ、アダルトチルドレンの傾向がある人に非常に多い心のクセです。


H2:

あの時の言葉が、頭から離れない

過去に誰かに言われたきつい一言、失敗した出来事、恥ずかしいミス。
アダルトチルドレンの人は、こうした記憶を何度も何度も反芻してしまう傾向があります。

「なんであのとき、あんなこと言っちゃったんだろう」
「またあんなふうにバカにされたらどうしよう」

すでに終わったことでも、脳内では“今”起きているかのようにリアルに感じられます。

これは、「自分には価値がない」といった根本的な自己否定感や、過去に受けた心の傷が未消化のまま残っているためです。


まだ来ていない未来が不安すぎる

「お金がなくなったらどうしよう」
「病気になって働けなくなったら?」
「このまま一生ひとりだったらどうしよう」

そんなふうに、未来への不安がとめどなくあふれてくることもありますよね。
ここでもアダルトチルドレン的な特徴が出やすく、最悪のシナリオを自動再生してしまう「ネガティブな妄想癖」に陥りがちです。

これは過去に安心できる環境がなかったことで、「大丈夫」という感覚を持ちにくくなっているために起こると心理学では考えられています。


今を感じられないと、なにが起きるのか?

頭の中だけが忙しく、心が疲弊する

過去や未来にばかり意識がいってしまうと、現実の自分の感覚がどんどん鈍くなります。
たとえばこんな状態:

  • 食事をしても味を感じない

  • 散歩しても景色が目に入ってこない

  • 会話をしても内容が頭に入ってこない

意識が「今」から離れている時間が長ければ長いほど、現実とのつながりが薄くなっていきます。


今を生きないクセが、さらに心を傷つける

実は、過去や未来への妄想の多くは「自分を否定する内容」が多いもの。
その結果、頭の中にあるのは自己否定・不安・怒りなどネガティブ感情ばかりになります。

つまり、「今を生きられない状態」は、気分を落ち込ませ、人生の喜びを感じにくくする悪循環を生むのです。

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「今この瞬間」に戻ってくるためのヒント

妄想に気づくことがスタートライン

大切なのは、まず「自分が妄想の世界に入っていること」に気づくことです。
気づけたときは、こう声をかけてみましょう:

「あ、またあの妄想のループに入ってたな。戻ってこよう」

これはマインドフルネスや認知行動療法など、心理療法でも大切にされているステップです。


五感を使って「今」に触れる

  • 肌にあたる風を感じる

  • コーヒーの香りに意識を向ける

  • 足の裏が床に触れている感覚を意識する

五感を通して「今ここ」に戻る習慣を持つことで、過去や未来の妄想から抜け出しやすくなります。


完璧を目指さないでOK

「また妄想してしまった…自分はダメだ」と思う必要はありません。
戻ってこれたなら、それで100点。
むしろ意識がぶっ飛んでいることに気づかないまま数時間・数日過ごしてしまうほうが心へのダメージは大きいんです。

戻る回数が増えるほど、「今に戻る力」が育ちます。ちょっとずつでOKです。


アダルトチルドレンにとって「今を生きる」とは

アダルトチルドレンの人にとって、「今を生きる」はとても難しいテーマかもしれません。

なぜなら、過去に味わった不安や恐怖がまだ心に残っていて、ついそれに意識を持っていかれてしまうからです。
また、未来に希望を見出しにくく、「最悪のシナリオ」を回避することばかり考えてしまう傾向もあります。

でも、その中でも「気づいて戻る」という小さな練習を重ねることは可能です。
今この瞬間の安心、安全、そしてちょっとした喜びに触れることは、過去の痛みを癒す第一歩になります。


最後に

私たちはつい、「妄想」という自分がつくり出した世界に迷い込みがちです。
でも、本当に生きているのは“今”この瞬間だけ。

アダルトチルドレンの生きづらさの多くは、過去や未来に囚われすぎる心のクセにあります。
完璧に「今」を生きることは難しいかもしれません。でも、少しずつ意識を戻すことはできます。

今日、空がきれいだと感じた。
ごはんがおいしかった。
誰かと笑えた──それだけでもう十分です。

そんなふうに、「今」に戻ってくる力を少しずつ育てていきましょう。
あなたは、今を生きていいんです。

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