この記事ではこうした疑問にお答えします。
この記事を読めば心が傷つくということは、実は単なる思い込みに過ぎなかったことに気づくことができます。
実際に僕も何かあるたびに心が傷つくと思ってましたが、今では多少のことでは全然傷つかなくなりました。
心が傷つくことはない。単に傷ついたと思ってるだけ
心が傷つくなんてことはありません。単に「自分は傷ついた」と思ってるだけです。
心に傷を負うという言葉があるからには心が傷つくものだと思ってしまいますが、心は実態がありませんから傷を負わそうと思っても負わせることはできません。
傷を負うというのはものの例えであって、実態のない心に傷などつけようがないのです。
では過去に言われた心無い発言が原因で、自分は心が傷ついたという人がたくさんいるのはなぜでしょうか?
それは心に傷を負ったというよりかは、自分は傷ついてしまったと考え続ける自己暗示に近いものです。
つまり心に傷がついたというよりかは自分が傷ついたと思い続けることによって、傷ついた自分を創り上げてしまったというほうが正確です。
たとえば、自分が誰かに心無い発言をされて傷ついたとします。
自分が傷ついた腹いせに他の人も同じように傷つけてやろうとして、通行人に私が言われたことと同じ発言を思い切り浴びせかけたとしても誰も傷つきません。
むしろこちらのほうが変人扱いされてつかまってしまいます。
通行人からすると気のふれた変質者から、訳の分からないことを言われたとしか思われず全く傷つきません。
同じような罵声を浴びせられたとしても、浴びせられた本人が傷ついたと思わなければ誰も他人のことを傷つけることなどできないのです。
仮に傷ついたとするならば、自分が傷ついたと思ってしまっただけでそれ以外の変化は何も起こっていないといえます。
アメリカ大統領夫人のエレノア・ルーズベルトも次のように述べています。
あなたの許可なくして、誰もあなたを傷つけることはできない。
このようにどうがんばっても自分の許可なしに自分自身のことを傷つけることなどできません。
自分の中には自分の許可なしに入り込めない領域があります。
自分が許可を与えてしまうと他人からのちょっとした一言で、心が傷ついてしまいます。
このように本来心が傷つくというようなことは起こりえないもので、あくまでも傷ついたというのは自分の考え方や思い込みが傷ついてしまっているということなのです。
自分さえ許可しなければ、誰に何を言われても心が傷つくことなど不可能なのです。
それでも心が傷つくと思うなら自分の思い込みを疑おう
それでも心が傷つくと思うなら、自分の思い込みが原因と考えられます。
何でもかんでも自分事として思い込んでしまうから、心が傷ついたと思ってしまうのです。。
たとえば誰かに「この大金持ちの成金野郎が。お前みたいな金持ちは大きらいだ」と言われたとします。
相手は意図的に傷つけてやろうと思って発言していますが、こんな発言をされて傷つくでしょうか。
一部のお金持ちの人は実際に傷つくでしょうが、自分をお金持ちと思ってない人は「何言ってんだこいつ?」くらいで微塵も傷つかないと思います。
一方で、「このど貧乏が。ちゃんとまじめに働いてこなかったからお前は貧乏なんだ」と言われたらどう思うでしょうか。
先ほどの金持ちを批判する発言よりは自分事として、「俺はダメなやつなんだ」と傷付く人もいるのではないかと思われます。
このように自分が傷つくかどうかは相手の発言によってではなく、自分事として思い込んでいるかで決まります。
どれだけ金持ちを否定されようとも、自分事として金持ちと思い込まない限りはまったくもって傷つかないのです。
このように私たちは相手の発言で傷ついているのではなく、自分事として思い込んだ時に心が傷ついたと思ってしまいます。
ですから相手からバカと言われたり、面白くないと言われたり、使い物にならないと言われたり、頼りないと言われたりして傷ついたとするならばすべて自分事として思い込んでしまっているのです。
相手から何と言われようが、自分事として思い込まなければ心が傷つくこともありません。
相手に「お前は使い物にならない」と言われて心が傷つくなら、自分事として「自分は人の役に立ってない」と思い込んでしまったのです。
どうしても心が傷つくと思ってしまうなら、何でもかんでも自分事にしてしまう考え方の癖があります。
自分事に置き換える癖を治してみると、心が傷つくことはなくなるはずです。
まとめ
- 誰も自分の許可なしに自分を傷つけることなどできない。
- 傷ついたとするならば自分の考え方そのものが傷ついてしまっている
- 自分の中にある安心安全の領域は他人から何を言われようとも踏み込むことができない。
- 自分が許可を与えてしまうから他人からの侵入を許してしまう
- 心は物理的に存在しないため傷をつけることなどそもそもできるわけがない。
- 誰に何を言われても自分の心を傷つけることなど不可能といえる
- 自分がそう思い込んでいるから相手の発言に傷ついてしまう
- 自分が何とも思ってなければ、相手から言われたことで傷つくことはない
- 相手がいくら頑張ったところで自分を傷つけることはできない