この記事ではこうした疑問にお答えします。
承認欲求は基本的には誰しも持っていて、自分を認めてほしいかどうかを相手にも求めてくると面倒な人になってしまいます。
ただ承認欲求をうまく満たすことで、人付き合いは格段に上手になります。
承認欲求が強い人が身近にいてどうしていいかわからない人のために、承認欲求が強い人の特徴と対処法をご紹介しています。
また承認欲求は一歩間違えると、多くの悩みの原因ともなるので自分自身も取り扱いには気をつけましょう。
この記事を読めば、承認欲求が強い人とも上手に接することができるようになるので、ぜひ最後まで読んでみてください。
承認欲求が強い人の特徴
承認欲求は誰もが持っている欲求で、簡単にいうと「人から認めてもらいたい」という欲求です。
この承認欲求は人によって個人差がありますが、承認欲求が強い人の特徴は、
参考
- 他人と比較する傾向が強い
- 負けず嫌い
- プライドが高い
- 他人の目が気になる
- 劣等感が強い
こうした特徴があります。
こうした人から認められたい承認欲求は、自分で満たさず人に満たしてもらおうとする人が多いのが特徴です。
自分が認められたいという欲求について、マザー・テレサは次のように述べています。
この世界は食べ物に対する飢餓よりも、愛や感謝に対する飢餓のほうが大きいのです。
承認欲求は満たされにくいので、承認欲求が強い人はまず上記のような特徴を持っているのだと理解しておきましょう。
承認欲求が強い人の対処法
承認欲求が強い人の対処法は、相手の自尊心を満たす発言をしていくことが大切です。
なぜなら承認欲求が強い人が最も求めているものは、自尊心を満たしてもらえる言葉だからです。
自分で自分の承認欲求を見たすことができないため、周りの人から承認欲求を満たしてもらうことを求めます。
承認欲求が強い人への対処法を以下に5つご紹介します。
対処法1:小さなことでも褒めて承認欲求を満たす
承認欲求が強い人への対処法は、まず小さなことでも褒めて相手の承認要求を満たすことです。
なぜなら、承認欲求は相手を褒めることで簡単に満たすことができるからです。
たとえば、仕事で小さな成果がでたときにすかさず「すごいね」と言うだけで大丈夫です。
こうして承認欲求が低い人は、小さな褒め言葉でも敏感に反応して良い関係を作ることができます。
対処法2:他者と比較して承認欲求を傷つけない
承認欲求が強い人は、いつも他者と比較して自分で承認欲求を下げてしまっています。
なぜなら他人の良いところと自分の悪いところを比較するので、自分の承認欲求が必然的に下がってしまうからです。
ですので決して他者と比較して評価をするのではなく、その人自体を承認してあげてください。
承認欲求が強い人は、妄想の中の他者比較でいつも苦しんでいると思っておきましょう。
他者との比較は一切せず、その人自体を肯定してあげることで相手の承認欲求は満たされます。
対処法3:相手を否定して承認欲求を傷つけない
承認欲求が強い人は、なるべく否定しないようにしましょう。
なぜなら承認欲求が強い人は、自分がやっていることが否定されたことを人格否定されたように思うからです。
たとえば軽い気持ちで、「会議中自分の意見を言わないのはダメだよ」と注意したのを自分の人格否定にまで結びつけてしまう人もいます。
そうなると何も言えなくなってしまうので、承認欲求が強い人に何か注意したい時は、I メッセージで相手に伝えます。
参考
I メッセージ:「会議中は自分の意見を言ったほうがいいと僕は思うよ」と自分を主語にして相手に伝えます。
YOU メッセージ:「あなたは会議中意見を言わないのはダメだよ」
承認欲求が強い人にはなるべく、否定をせずに伝えるとしてもI メッセージで伝えるにしましょう。
対処法4:自分で抱え込みすぎない
承認欲求が強い人と接するときは、自分で抱え込みすぎないことも大切です。
なぜなら相手の承認欲求は、自分の力だけでは満たすことができないからです。
どれだけ相手の承認欲求を満たす言動を繰り返したとしても、一時的な対処法で相手の心を満たすことはできません。
自分ができるだけのことやれば、あとは相手の承認欲求がどれだけみたされるかは相手に委ねましょう。
自分で抱え込み過ぎてしまうと、自分が負担になってしまうので相手の承認欲求を満たすのもほどほどに。
対処法5:相手を変えようとしない
最後に承認欲求が強い人を無理に変えようとしないことです。
なぜなら、人は相手から言われて変わるのではなく自分で気づいて変わることしかできないからです。
いくら承認欲求が強いのをやめたほうがいいと、相手を変えようとしても変わりません。
相手は自分の思い通りにはならないです。
相手の悩みの原因が承認欲求を求めることにあるとわかっていても、無理に相手を変えなくて大丈夫です。
冷たいと思われるかもしれませんが、人は自分の力でしか変わることができません。
相手を無理に変えようとせず、適度に相手の承認欲求を満たしてあげましょう。
承認欲求はさまざまな悩みの原因となる
承認欲求はだれもが持っている欲求なので、もちろん自分にも承認欲求はあります。
承認欲求は、さまざまな悩みの原因になってしまう欲求です。
なぜなら承認欲求は人に対してこちらの期待通りの言動をもらうのを期待してしまうからです。
たとえば、
参考
- 上司は全然自分のことを認めてくれない
- 妻(夫)は自分のことを何もわかっていない
- あれだけ両親に尽くしているのに、何の見返りもない
- 同僚を助けてあげたのに、全然自分のことを慕ってくれない
- 友人に新設にしたのに、ほとんど感謝されなかった
など承認欲求がさまざまな悩みの原因となることが多いものです。
人間関係が悪くなってしまうのも、相手の承認欲求をうまく満たせなかったことが原因というのもよくあります。
承認欲求は自分にもある欲求なので、過剰に求めすぎるとさまざまな悩みの原因となるのを覚えておきましょう。
まとめ
承認欲求が強い人は、自分で要求を満たすことができず人から満たしてもらうのが特徴
承認欲求が強い人の対処法は、相手の自尊心を満たす言葉をかけるところから
承認欲求を求めすぎると、多くの悩みの原因となるので自分も気をつけるべき
参考文献:『反応しない練習』