この記事ではこうした疑問にお答えします。
この記事で紹介している「人とうまく話せないときの解決方法」を実践することで、人とうまく話せなくて悩んでいる状態がほんの少しマシになります。
実際に僕も人とうまく話せなくて悩んでいたので、人と話せる役に立てれば幸いです。
人とうまく話せないのは自分がどう思われてるのかを考えすぎることが原因
人とうまく話せなくなってしまうのは、自分が人からどう思われているか気にしすぎてしまうからです。
人と話す目的はそもそも相手とコミュニケーションをとることなのですが、目的がずれてしまって自分が良く思われることが目的になってしまっているのです。
ですからコミュニケーションそっちのけで、うまく話せているかや自分が人からどう映っているのかが気になってうまく話せなくなってしまいます。
多少話が下手くそであったとしてもコミュニケーションをとることを目的としていれば、相手にはそれなりに伝わります。
けれども下手に自分がどう思われているのかを気にすることに意識を向けてしまうので、何を話しているのかよくわからなくなってしまうのです。
自分が思っているほど他人は自分のことなど気にしてはいません。
これは古の昔から言われていることで何ら目新しいことではないのですが、簡単に言うと誰もあなたのことなど気にしてません。
にもかからわず自分だけが他人からどう見られているかばかりを気にしてしまい、コミュニケーションがおろそかになってしまうのです。
聞いている人たちは話し手からのメッセージを受け取りたいのであって、相手が好印象だったかどうかなんてあまり気にしていません。
そして話の内容が良かったかどうかは話題に上りますが、話し手をどう思ったかなどはほとんど気にしていないのです。
自分のことばかりを気にしていると、伝えたいことがうまく伝わりません。
けれども自分が伝えたいメッセージを伝えることだけに集中して伝えようとすると、聞き手にうまく伝わるようになります。
もともと人とうまく話せないなら、下手に周りを意識して上手くみせようと悪あがきなどしないほうがうまく話せます。
人とうまく話せないのは、自分が人から見られていると過剰に意識し過ぎて話がぎくしゃくしてしまっているだけなのです。
すべての人とうまく話そうとしない
人とうまく話せないと悩んでいるなら、すべての人とうまく話そうとしないことが大切です。
日常の中で自分の話をしていても、必ず面白くなかったと思う人は一定の割合で存在します。
人によって興味関心の幅が違いますから、全員とうまく話すことは不可能です。
だからといって自分の話なんて面白くもなんともないと思って何も話さずにいると、よけいに人とうまく話せなくなってしまいます。
自分が話す内容が面白いかどうかを気にし過ぎてしまうと、ますます何も話せなくなってしまいます。
どんな話にも面白いと思ってくれる人と面白くないと思ってくれる人はいるので、面白くないと思う人に過剰に反応し過ぎる必要はありません。
また自分はうまく話せないと殻に閉じこもってしまうと、ますます自分の話をする機会を自分で無くすことになってしまいます。
そうすると話をする機会がどんどん失われていき、ますますうまく話せなくなってしまうのです。
たとえば映画館に行ってどんなに名作を見ていたとしても、面白くなかったと感想を言う人は必ずいます。
映画監督はこれはものすごく面白い作品が出来上がったと思っても、映画館に来る人全員を満足させれるとは思っていないはずです。
このようにどんなに面白い作品を創ったとしても、全員が全員面白いと言うわけではなく一定の割合で面白くなかったと思う人はいるものです。
優れた映画監督も観客全員を満足させようなどと到底考えてはいません。
当然ながら面白くなかったと感想を言われることも想定済みです。
ですから仮に自分が話すことを面白くなさそうに聞いている人がいたとしても、それは当たり前のことだと思って話していればいいのです。
もしも今自分の話なんて面白くもないしうまく話せないと思っているとしたら、それは聞き手の全員を満足させなければならないと思っているからです。
最初はがんばって話をしていても面白くなさそうに聞いている人がいたとしても、勇気を出して挑戦していくうちに一定の割合で面白かったと言ってくれる人が必ず現れます。
すべての人を満足させようとする気持ちは思い切って捨ててしまいましょう。
人とうまく話せないのは単なる思い込みではないだろうか?
人とうまく話せないと思っているのは、単なる自分の思い込みが原因の可能性もあります。
自分は人とうまく話せないと思っていますが、周りはそんな風に思っていないことは多々あるからです。
脳はできるだけサボろうとする性質を持ってますからできるだけショートカットして結論を導き出そうとしてしまいます。
そこで自分は人とうまく話せないと思ったときに、
- その考えは事実に基づいているか?
- それとも思い込みなのか?
と問いを立てることが大切です。
たとえば自分の話は全然面白くないから話す価値がないと思っていたとします。
自分が話しているときは聞いている人がつまんなさそうに聞いているし、自分の話なんて全然面白くないから話したくないと思ってほとんど何も話しません。
こんな自分の話なんて話す価値なんてないと思ってる人に対して先ほどの問いを立ててみます。
- 自分の話が面白くないというのは事実か?
- それとも思い込みなのか?
そして、
- 自分の話が面白くないと誰かに言われたのか?
- 仮に言われたとしても一人の意見が全員の意見だと拡大していないか?
- 自分の話を面白いと思ってくれる人は本当に誰一人いないのか?
など事実に基づいて考えてみます。
そうすると多くの場合、自分の話は面白くないという思い込みだったことに気づきます。
みんながみんな自分の話を面白くないと思うなど物理的には不可能なのです。
もしかしたら一部の人には面白くないと思われてるかもしれませんが、だからといって自分の話が面白くないと結論づけることはできません。
確かに面白くないと思う人もいらかもしれませんが、一方で面白いと思ってくれる人ももちろん存在します。
このように考える方が事実に基づいているといえます。
事実に基づくことなく思い込みで判断してしまって自分の話は面白くないから話さない方がいいと結論付けてしまうのはちゃんと考えていないということになります。
こうしたことはほんの一例ですが、多くの場合思いつきで考えたことは事実に基づくことなく脳が勝手にサボって思い込みが入っています。
人とうまく話せないのは、事実ではなく単なる思い込みではないだろうか?と疑ってみることも大切です。
まとめ
- 人からどう思われてるか気にすれば気にするほど伝わるものも伝わらなくなる
- 他人は誰も自分のことなど気にしておらず自分だけが気にしてしまっているのは昔から伝わる真実といえる
- 人からどう思われてるかではなく伝えるべきメッセージは何なのかに集中する
- 自分がどれだけがんばって話したとしても面白くなかったと思う人は必ず存在するもの
- だからと言って面白くなかったという人に過剰に反応して何も話さなくなってしまうのはもったいない
- 繰り返し自分のことを話す練習を繰り返していればある日突然、面白かったと思ってくれる人は現れるもの
- 自分の考えは事実に基づくことなくバイアスを通して考えることが多い
- バイアスを通して考えたことは本当に事実なのかを疑ってみる
- バイアスを疑うことをやめてしまうとどんどんバイアスが強化されてしまう